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必見! 祇園祭 山鉾の御利益(ごりやく) 〜2011年7月〜
 京都の七月は、祇園祭一色です。

7月16日の宵山(よいやま)、7月17日の山鉾巡行が有名ですが、 7月1日の切符入り(きっぷいり:祇園祭の幕開けを告げる行事)に始まり、 7月31日の疫神社夏越祭(えきじんじゃ なごしさい:祇園祭の最後を締めくくる、疫祓いの神事)まで、 毎日のように祇園祭に関連した行事があちらこちらで行われています。

祇園祭の起源は、疫神怨霊を鎮める祭礼「御霊会(ごりょうえ)」にあります。 貞観11(869)年、全国的に疫病が流行した際、平安京の庭園である「神泉苑(しんせんえん)」に66本の矛(ほこ)を立て、 神輿(みこし)を送って疫病退散を祈ったのが祇園祭の始まりとされています。 以来、1000年以上の間、行われ続けてきた祇園祭。途中、戦争や大火により中断した時期もありましたが、 そのたびに町衆の力によって再興を遂げてきました。

 ところで、祇園祭の山鉾それぞれに御利益(ごりやく)があることをご存知ですか?
縁結びなら「保昌山(ほうしょうやま)」、安産なら「船鉾(ふねぼこ)」「占出山(うらでやま)」などのように山鉾の祭神の縁起や由来により御利益も様々です。

今回は、御利益を一覧にしてご紹介します。
ちなみに山鉾では御利益のためのお守りや粽(ちまき)などが授与されます。
あなたにピッタリのお守りを求めながら、山鉾めぐりをするのも楽しそうですね。
祇園祭 山鉾の御利益(ごりやく)一覧

  • 保昌山のご神体である平井保昌(やすまさ)は、恋する和泉式部のために紫宸殿(ししんでん【注1】)前の梅を一枝折り、持ち去ろうとしたところ、武士に発見され、矢を放たれながらもようやく逃げ帰ったといいます。 縁結びの御利益大!ですね。
    ちなみに保昌山では、梅を手折る瞬間の保昌の姿が表現されています。その後、保昌は思いを遂げて、二人は夫婦となったとか。
    【注1】紫宸殿(ししんでん)とは、平安京内裏の正殿。即位・朝賀・節会(せちえ)などの諸種の儀式や公事(くじ)を行った。
    (kotobank.jpより引用)
  • 芦刈山は、謡曲「芦刈」を題材にして作られました。謡曲「芦刈」は、貧乏のため別れてしまった男女が、 その後もなお会いたいと願い続け、再会・復縁を遂げたという、感動の夫婦愛のお話です。 「芦刈」の男女のように、いつまでも夫婦仲良くいられますように・・・。

  • 船鉾は、安産守護の象徴・神功(じんぐう)皇后をお祀りしています。神功皇后は、崩御した天皇に代わり、 懐妊中の身で海外出兵を指揮。凱旋後、無事に出産したことから、古来より安産の神として知られています。 巡行当日、神功皇后のご神体に晒(さらし)を巻き、巡行後、安産祈願の腹帯として授与されます。
  • 占出山は、安産守護の象徴・神功(じんぐう)皇后をお祀りしています。神功皇后は、崩御した天皇に代わり、 懐妊中の身で海外出兵を指揮。凱旋後、無事に出産したことから、古来より安産の神として知られています。 占出山の巡行順が早い年は、お産が軽いともいわれています。
  • 大船鉾は、安産守護の象徴・神功(じんぐう)皇后をお祀りしています。神功皇后は、崩御した天皇に代わり、 懐妊中の身で海外出兵を指揮。凱旋後、無事に出産したことから、古来より安産の神として知られています。 大船鉾は、幕末、元冶元年(1864年)の大火で焼失し、現在、山鉾巡行には参加していませんが、 焼失を免れた神面などが宵山で公開されています。また、安産のお守りである腹帯が授与されます。

《その他》


  • 太子山は、智恵で名高い聖徳太子をお祀りしています。少年時代の聖徳太子のある不思議な話を元に、太子山は作られました。 その話とは…四天王寺を建立する際、少年の太子は自ら良材を求めて山に入りました。山中の清水で沐浴している間、 念持仏の如意輪観音を納めた厨子(ずし【注2】)を木に掛けておいたところ、木から離れなくなってしまいます。困っていると、 仏のお告げがあります。お告げで得た杉の巨木で、太子はその地にお堂を建てました。それが、現在の六角堂とされています。 この話にちなんで、宵山では「杉の守り」「知恵のお守り」が授与されます。聖徳太子の智恵にあやかれるといいですね。
    【注2】厨子(ずし)とは、仏像・仏舎利・教典・位牌などを中に安置する仏具の一種。
    (Wikipediaより引用)
  • 白楽天山は、中国の偉大な詩人・白楽天(はくらくてん)が、道林禅師(どうりんぜんじ)に仏法の大意を問うた故事の一場面を表しています。 道林禅師の「諸悪莫作 衆善奉行(悪いことはするな。善いことをせよ)」との答えに、 白楽天は「そんなことは3つの子どもでも知っています」とあきれましたが、「80歳の老翁でも行うのは難しいことなのだよ」 という禅師の言葉に感服したというお話です。白楽天のように、教えを大切に受け取り、学業に精進できるといいですね。

《その他》


  • 中国の史話「二十四孝」より、郭巨(かっきょ)釜掘り(かまほり)の故事にちなんで造られた山です。 後漢の人、郭巨は貧困のため、老母と三歳になる子どもを養えなくなりました。 悩んだ郭巨は遂に「子どもは、またできるだろう。でも母は、二度と得ることができない。 子どもを捨てて、母を養おう」と決心し、子どもを埋めるために地面を掘りました。 すると、地中より黄金一釜が出てきました。こうして、子どもを捨てることなく、母にも孝養を尽くせたという故事です。 子を取るか、母を取るか。苦渋の選択で母を取ったものの、その「孝」の気持ちのおかげで幸せになれたというお話です。
  • 中国の故事で、立身出世を意味する「登龍門」にちなんで作られた山です。 「登龍門」とは、龍門の滝を上ることができた鯉は、龍に姿を変えるという故事で、 龍門=困難を通り抜ければ立身出世の道が開かれることを意味しています。鯉山の上に飾られている、 跳躍する瞬間の鯉の勇姿が見ものです。宵山では、勇壮な鯉が描かれた、立身出世のお守りや絵馬が授与されます。

  • 橋弁慶山は、五条橋の上で行われた弁慶と牛若丸の決闘を再現しています。 右手に太刀を持った牛若丸は、 橋の擬宝珠(ぎぼし)の上に左の足駄(あしだ【注3】)の前歯だけで立ちます。 対して弁慶は、鎧を身に着け、長刀を斜めに構えています。 弁慶は怪力で名高いため、橋弁慶に祀られている弁慶の両手足に巻かれた縄「力縄」は心身強健の御利益があるとされており、宵山で授与されます。
    【注3】足駄(あしだ)とは、雨の日などに履く、高い歯の下駄(げた)。
    (kotobank.jpより引用)

《その他》












  • 永正年間(1504〜21)、京都に大火が起こった際、急に霰(あられ)が降ってきたおかげで、猛火は消えました。 この霰とともに、一寸二分(約36センチ)の天神像が降ってきたのを、 以後火除けの神様「火除け天神」として町内に祀ったというのが、霰天神山の由来です。 多くの山鉾が焼けた天明や元治の大火の時も、この山だけは残り、町の誇りになっているそうです。 宵山では、火除けのお守りが授与されます。

《その他》




  • 木賊山は、謡曲「木賊(とくさ)」にちなんで作られました。謡曲「木賊」とは、父と別れた子が、 僧とともに父探しの旅に出て、木賊(とくさ【注4】)を刈る老人と出会い、後にそれが父と判明するという物語です。 迷子の子どもが、父と再会! 木賊山では、迷子除けのお守りが授与されます。
    【注4】木賊(とくさ)とは、シダ植物門のトクサ科トクサ属の植物。本州中部から北海道にかけての山間の湿地に自生するが、 観賞用などの目的で栽培されることも多い。砥石(といし)に似て茎でものを研ぐことができることから、砥草の名がある。
    (Wikipediaより引用)
  • 孝行に優れた人物を取り上げた中国の史話「二十四孝」の中のひとり、 孟宗(もうそう)が病身の母のために雪の中で筍(たけのこ)を掘り当てた話にちなんで、孟宗山は作られています。 よって、別名「筍山」とも呼ばれています。季節外れの筍を一生懸命に探した孟宗。親孝行の鑑(かがみ)ですね。





※上記は、後掲の参考文献や参考サイトを元に弊社で作成したものです。
 最新の正確な情報につきましては、各山鉾の保存会など主催者にご確認ください。

今回は、御利益という面から祇園祭・山鉾をご紹介しましたが、これは祇園祭のほんの一端です。 歴史から見た祇園祭、美術品としての山鉾、神事としての祇園祭、祇園祭・山鉾を支えている多くの人々、・・・。 祇園祭には様々な面があります。ぜひ京都においでいただき、それら祇園祭の伝統と熱気を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
※祇園祭見物にあたってのご注意
  1. 宵山でのみ授与される御守りなどもあるようです。詳細については、事前に各山鉾の保存会など主催者にお問い合わせください。
  2. 宵々山(7月15日)、宵山(7月16日)の夕方から夜にかけては、数多くの見物客でラッシュアワー並みの混雑となり、 鉾から鉾への移動が難しくなります。お目当ての山鉾をゆっくり見物されるなら、昼間にお出かけになることをおすすめします。
  3. 祇園祭の間、ほとんど毎年、ひどい夕立があります。「大丈夫だろう」と思っても、傘などの雨具を持って行かれることをおすすめします。
参考文献
  • 「らくたび文庫別冊 京の夏、祇園祭!」
    発行所:株式会社コトコト
参考サイト
祇園祭に関する情報
※本文中、敬称は略させていただきました。
※掲載内容は、2011年7月時点、弊社で調べた情報によるものです。
最新の正確な情報につきましては、各企業・各店舗・その他各団体へご確認ください。
関連リンク
特記事項
  • 2011年7月1日更新